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初めて海水魚飼育をはじめる方にマリンアクアリウムを最低限の設備で楽しむ方法をご紹介いたします。

マリンアクアリウムというと、皆さんはどのようなことを想像しますか?
「オーバーフロー水槽でなければ海水魚は飼育できないんじゃ...」「設備を揃えるのが難しそう...」など、海水魚の飼育は少し敷居が高いイメージが強いと思います。
しかし実際には、人工海水や比重計などマリンアクアリウム特有の必須アイテムはありますが、基本的な設備は淡水魚と大きな違いはなく、淡水·海水両方に使える設備も多くあります。
こちらのページでは、初めて海水魚を飼育しようと考えている方に向けてマリンアクアリウムを始める最低限の設備やおすすめのアイテムなどをご紹介いたします。

海水魚水槽を始める最低限の設備

まずは海水魚水槽を始めるにあたって用意しておきたい、最低限の設備についてご紹介していきます。基本的な設備や必須のアイテムは以下の7種類です。

  • 水槽
  • 外部式フィルターまたは外掛けフィルター
  • プロテインスキマー
  • 水槽用ヒーター
  • 照明
  • 人工海水の素
  • 比重計
  • 水流ポンプ
  • ろ過バクテリア

60㎝以上の水槽がおすすめ

マリンアクアリウムを始めるにあたって、まず必要なのが水槽です。海水魚の飼育が初めて、もしくは飼育に慣れてない場合は、60㎝以上の水槽がおすすめです。理由は主に、以下の2点が挙げられます。

  • 蒸発による塩分比重の変化を軽減するため
  • 水質を維持するため

マリンアクアリウムの場合は飼育水に塩分が含まれていますので、水槽内の水が蒸発すると比重が変わってしまい魚に負担をかけてしまうことがあります。
小さな水槽では蒸発による比重の変化が著しいため、こまめに足し水しなければなりません。
また、海水魚は淡水魚と比べると水質の変化に弱い種類が多いため、水質を安定させるためにもある程度の水量がある水槽の方が管理しやすいので、海水魚の飼育が初めて、もしくは飼育に慣れてない場合は、60㎝以上の水槽を用意しましょう。

  • ただし、30cm水槽・45cm水槽でもいくつかの条件に注意すれば飼育可能です。
  • 店長からの一言

    海水魚の飼育を始める際に…
    まずは「海水魚の専門店」に直接ご来店いただくことが大事だと思っています。ネットの知識だけでは偏りがあり、逆に難しく考えてしまう方もいるでしょう。
    専門店ならではの飼育に必要な知識・長年の経験を明かしたアドバイスを受けることが可能です。
    まずはご相談ください。

  • 外部式フィルター

    最低限の設備で海水魚水槽を楽しみたいのであれば、ろ過装置は外部式フィルターがおすすめです。
    上部式フィルターでも海水魚を飼育することは可能ですが、水槽用クーラーとの接続を考えると、外部式フィルターのほうがおすすめです。また、水質の急変を防ぐためには出来るだけパワーの強い外部式フィルターが必要です。
    プロテインスキマーとの併用がお勧めです。

  • プロテインスキマー

    エアによるウッドストーンまたはモーター(ピンホイール)仕様により、微細な泡を作りその泡の力で水中のたんぱく質・有機物を除去する装置です。
    それにより、ろ過の機能も良好になります。

  • 水槽用ヒーター

    アクアリウム用として流通している海水魚は、基本的には温暖な海域に生息する魚が多いため水槽用ヒーターも必須です。
    水槽を設置する地域や季節にもよりますが、大抵の場合は秋から冬にかけて水温が下がり適水温を保てなくなってしまいます。
    エアコンの暖房機能で水温を保つこともできなくはないのですが、暖房で消費する電気代の方が高くなる場合が多いので、効率よく水を保温できる水槽用ヒーターをご用意頂くと良いでしょう。

  • 照明

    照明は水槽の観賞性を高めるアイテムと思われがちですが、実は魚のバイオリズム(生活リズム)を整える役割も担います。
    魚にとっては水槽を設置している部屋の照明だけでは暗すぎる場合が多いので、水槽用の照明は必ず用意してください。当店としては青の照明をお勧めいたします。青の照明は魚をきれいにみせるだけでなく、サンゴの成長にも良い影響を及ぼします。

人工海水の素と比重計は必須です!

マリンアクアリウムを始めるときに必ず用意していただきたいのが、人工海水の素と比重計です。
マリンアクアリウムでは、その名の通り海水を使用しますが、海から天然の海水を汲んできて飼育水に使用するわけではありません。天然海水を運ぶのは大変ですし、病気の原因になる細菌などが混入している可能性があるため、水槽に使用するのはあまりおすすめできません。水槽の飼育水として使用する海水は、人工海水の素を水に混ぜて作るのが良いでしょう。
人工海水は以下のような手順で作成します。

  1. カルキ抜き、水温合わせをした水を用意する
  2. 水に人工海水の素を入れる(1Lに約36g程度が目安ですが、製品によって異なるためパッケージに書かれた分量を参照してください)
  3. 水中ポンプを使用してよく溶かす
  4. 出来上がった人工海水を比重計で計測し正しい比重になっているかチェックする(基準は1.023辺りが目安です)

人工海水は比重(水の重さ)がとても大切です。適当に作ってしまうと飼育している海水魚に影響が出てしまいますので、製品の説明欄に書かれた分量をしっかり守って作成してください。
また、比重を計測するために比重計も用意しておきましょう。出来上がった人工海水を比重計で計測し、正しい比重になっているか確認してから水槽に入れれば安心です。

その他のアイテム

  • 底砂(サンゴ砂)
  • ライブロック

より手軽にマリンアクアリウムを楽しみたいという場合は使わなくても問題ありませんが、底砂やライブロックがあれば水質維持につながりますし、観賞性も高まります。
底砂を水槽に敷くことで、底砂にバクテリアが住み着き水質を安定させることができ、底砂からミネラル分が徐々に溶け出すことで、pHが維持しやすくなるといったメリットもあります。
同様にライブロックも多孔質な構造をしているのでバクテリアが住み着きやすく、良質なライブロックに付着している石灰藻には水質を浄化する働きがある必須のレイアウト素材です。
サンゴを配置するときの土台にもなるため、今後サンゴ飼育も視野に入れているという方にはかなりおすすめなアイテムです。
底砂もそうですが、ライブロックが水槽にあると一気に「マリンアクアリウムらしさ」が高まるのでおすすめアイテムです。

FAQ海水魚飼育について
良くあるご質問

  • Q1

    海水魚飼育は難しいですか?

    海水魚水槽は敷居の高いイメージがありますが、設備を揃えてしまえば普通の熱帯魚と同程度の難易度です。外部式フィルターまたは外掛けフィルタープラスプロテインスキマーの仕様がおすすめです。
    飼育水である海水は、市販の海水の素で作れますので、ポイントを抑えればそれほど難しくはないです。

  • Q2

    初心者におすすめの海水魚とは?

    混泳させやすい温和な魚がおすすめです。お悩みの場合は海水魚専門店にご相談ください。

    カクレクマノミ

    ハタタテハゼ

    マンジュウイシモチ

    ニセモチノウオ

  • Q3

    海水魚水槽には水槽用クーラーが必須ですか?

    海水魚は28度を超えてしまうと弱ってしまうため、それ以上に水温が高くなってしまう場合は水槽用クーラーを使用します。水槽用クーラーは本体価格が高価ですがランニングコストは安いです。エアコンで室温を調整する方法もあり、水槽を複数設置している場合に特におすすめです。

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